2009年4月23日木曜日

死刑台のエレベーター


1950年代、フランスから興った映画界の一大エポック"ヌーヴェルバーグ"の代表的監督の一人であるルイ・マルのデビュー作"死刑台のエレベーター"。

社長夫人ジュリアンと愛人関係にあった社長の部下であるフロランスが共謀し社長を自殺にみせかけ殺害、フロランスは一旦殺人現場を離れるも証拠隠滅のため再度現場に戻ろうとするが運悪くエレベーターの中に閉じ込められる。
一方、約束の時間を過ぎても現れないフロランスを探し求め夜の街へ彷徨うジュリアンだが・・・

フロランスを探すジュリアンが夜の街を彷徨うシーンでは手持ちカメラによる撮影が独自の不安感・焦燥感を醸し出し、マイルス・デイビスが即興でつけた音楽がスリリングな展開を加速させる。
様々な手法をこらした斬新な作風はこの作品以降に続くゴダールやトリュフォーといったヌーヴェルバーグの監督達や、アメリカン・ニュー・シネマに大きな影響を与えた。



(Tajif)

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