ジョン・ケージや坂本龍一といった音楽家や美術家たちと交流も深く、前衛芸術集団fluxusにも参加していた映像作家ナム・ジュン・パイク。
メディア・アートやビデオ・アートといった新しい映像の可能性を提示した偉大な先駆者の一人です。
「ぼくが表現したいもの、自分が持っているものは演奏的なものだと思う。」
1980年に発行された美術手帳のインタビューでそう語っていますが、元々現代音楽を志していた彼が映像を演奏しようと考えた時、TVモニターを積上げたオブジェやインスタレーションによる空間の構築にまで及んだのはわかる気がします。
FORTE@下北沢Room heaven&Earthではテラス側で面白い映像作品を映し出す一方、Floor側で天井に吊り下げた風船や布に映像を投影する演出をしていますが、これには彼が示した映像表現の影響が色濃く出てると思います。
DJが紡ぎ出す音が空間を満たすように、4:3や16:9といった画面の枠を超えた映像によってPartyの空気を捉え雰囲気作りの一端を担える事が出来ればいいなァと思っているので、FORTEに来た時にはそんな所も是非楽しんでみて下さい。
(Tajif)
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